竹をいただいたところから流しそうめんストーリーは始まる
小さな頃からやってみたかった「流しそうめん」。
ずっとやってみたくて仕方がなかったのだけど、なかなか太い竹が手に入る機会がなく、いままで一度もやったことがなかった。
たまに出かけたどこかの観光地で「流しそうめん」の看板を見つけて、嬉々として入ろうとしたらなんと卓上でくるくる回るそうめんだった。
これはね、流しそうめんじゃなくて「回しそうめん」じゃね??
卓上のせまいところでくるくる回っているそうめんを食べて何が楽しいのか。
・・・と思ったら最近ではグレードアップしてミニカーを走らせるサーキットのおもちゃのような立体的なものまで登場しているらしい。
でも・・・これってあさっての方向に行ってるよね??
ちがう、これじゃない。
これだとまったく楽しくないし、流しそうめんとは認めたくない。
やっぱり竹を割ってそこに流すやつじゃないとダメだ。
・・・よくできたもので人工竹を使ったものまであるじゃないか。
まあギリギリOKとしても、やっぱり流しそうめんは天然の竹を使ってやってみたい。
そして竹ゲット!!
会社の人で裏山に竹やぶがある人がいて、以前から「竹がほしい」と言い続けていたらある日持ってきてくれた!!
ありがとう、K部長!!
これで念願の流しそうめんライフが楽しめる!!
製作開始~竹を割る
よく「竹を割った正確」などという表現があるように、竹は縦にスパンと割れる。
それではナタで割ってみましょう。
なんと持ってきてくれた竹、4m70cmもある!!
(でもクルマに入らないのであとで分割・・・)
用意するのはナタと木槌(←カケヤというらしい)。
いきなりナタを振り下ろしてもまず狙った場所に入らないので、ちょうど半分のところに刃を当て、カケヤで叩いていきます。
金槌で叩いてもいいんですが、そうするとナタが傷むので・・・。
ちなみにもし竹が潤沢にある状況だったら半分で割るのではなく、片方に寄せ気味にして深めの樋を作るようにしていくとより使いやすいと思います。(残りの小さい方はすてるか支えにする)
半分に刃をいれたものの、4m70cm先までちゃんときれいに半分で割れるのかなあと思いながらカケヤで刃のうしろを叩く。
刃がだんだん入らなくなってくるので、太めの棒などを突っ込んでいってあげるとより刃が入りやすくなった。
かなり刃が入ってくると力技で割れますが、なんとなく折れそう。
少しずつ木の棒もいれつつ割っていくことに。
よし!割れたぞ!!
最後のほうが若干きれいに半分に割れなかったのだけど、まあ許容範囲。
節をとる
竹といえば節はつきもの。
これをとってあげないとダムの役割をしてしまってまったく流しそうめんはできない。
めんどくさいけど一つ一つ節をとっていくことにします。
【節をとる手順】
1.ハンマーで大雑把に節をとる
2.グラインダーでけずってなめらかにする
3.薄皮もきれいにとる
まずはハンマーでガシガシと節をとる。
簡単にとれるけど数が多いのでメンドクサイw
むう・・・節をとっていくと薄皮が気になる。
これもあとでとらないと。
まだこんな状態だとそうめんがひっかかる可能性があるし、薄皮が一緒に流れてもイヤだよね。
大雑把にとれたところでグラインダーをつかって節の出っ張りをきれいにならしていきます。
だいぶきれいになった!
これならスムーズに流れるはず。
節はきれいにとれたけど、薄皮がなんともキタナイ。
ちょっと取りますか。
思いつきで登場!
アルミホイル~♪
これも先日のある出来事があってのこと。
アルミホイルで汚れがとれるならそれほど傷つけずに薄皮とれるんじゃね??
という安易な発想w
アルミホイルを丸めてガシガシこすってみた。
おっ♪とれるとれる♪
・・・と思ったらなんだか黒い筋が気になるね・・・。
薄皮はたしかにきれいに取れるのだけど、アルミホイルでこすった部分が黒くなる。
あまり美しくないのでサランラップでやってみることに。
サランラップ、こするとなんとなくとれるけど破壊力ないね・・・。
時間をかければ薄皮がとれるけど、せっかちなオレにはちょっと向かない。
というわけで、アルミホイルにサランラップを巻くという暴挙に出た!!
これが比較的よくとれたので、これでひとまずゴシゴシと。
あまり傷を木にしなければタワシとかでいいのかもしれない。
節はキレイになったけど、やっぱり薄皮が残ると気になる。
そして薄皮もほぼキレイにとって、いよいよ設置してみることにした。
流しそうめん、設置
とりあえず考えられる傾斜でそうめんがきちんと流れるのかを検証。
ありあわせのモノで傾斜をつけ、いよいよ水を流してみる。
おおっ!いい感じで流れるではないか。
手を離すとホースが落ちてしまうので、思案していたら次男が切った竹の端材を上にのせている。
おおっ!これでホースが設置できた!
(しかも雰囲気良い)
ホースの口を竹でかぶせてかけたら完璧やん。
竹はまっすぐ設置できていないと途中で竹が回転したようになり、うまく水が流れにくい。
やっぱり美しくまっすぐ並べる必要がありそう。
水の出口はタフブネに棒を渡し、ザルを置く。
設置方法を考える
今回流しそうめんをするにあたり、自宅以外でもやることが決定している。
つまり、竹を設置するためのモノがその場に適当にあるわけではなく、自前で設置するための台も調達しないといけない。
一番低い場所は2×4材の端材を2個使い、蝶番で固定した。
この部分は超簡単だけどこれで問題なし!
2番めに低い部分も2×4の端材を蝶番で固定してみた。
作ってみてわかったのだけど、
高さを調整できる台にしておいたほうが良い
ということ。
蝶番での固定ならば、の開き具合で高さを調整できる。
ただ・・・ある程度の高さがでてくると、不安定なことがわかった。
・・・というわけで苦肉の策(笑)
これも端材を使って足を広くしてあげたら安定した。
そしてその次の高さになる台は、別の用途で使うことも想定して四角い枠を2つつくって蝶番で固定することにした。
枠を横に使うこともできるし、DIYの作業台としても使えそう。
うん、まあこんな感じかな?
そして次の台はスラックラインを固定する台をそのまま利用。
流しそうめんの専用台作ってもよかったのだけど、やっぱりいろいろな用途に使えるようにしておかないと荷物ばかり増えてしまう。
そして流しそうめんを流すスタートの場所。
ここはちょっと構想が固まらなかったので次回。
ただわかったことは次の点。
・そうめんを置く台として、広めの場所がいる
・一人でそうめんを流すと、下の人がなかなかそうめんにありつけない→そうめんを食べる人数が多いほど、複数の人でどんどんそうめんを流すようにしたほうが効率的
こんどはできるだけ広い場所にできるよう、テーブルを利用して台をつくってみようかな。
実際に設置、検証してみて流しそうめんもただ「やみくも」にやればいいのではないということがよくわかった。
流しそうめんの作法的なものが必要なのかもしれない。
正しい流しそうめん道(仮)
現在わかっている範囲での正しいそうめん道は下記のとおり。
・竹の設置はまっすぐ、傾斜も一定に
・人数が多いときは複数人でそうめんを流す
・そうめんはあらかじめ小分けにまとめておくと流しやすい
・下流のタフブネの水量とザルに入るそうめんの監視役も必要
・自分だけが食べず、下にもそうめんをスルーする配慮
・右利きの人は上流に向かって左側に立ったほうがそうめんをとりやすい
=小さい子は左側に
・上流と下流で一定時間が経ったら順番を入れ替える
流しそうめんは人が多いと、とにかく下流の人ほど食べられないのでその配慮をしっかりしあげないと楽しめないと思われる。
8月に実施する流しそうめん、今からとても楽しみにしている♪
(実食編につづく)
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