プレゼントで楽器のキーホルダーを作りたい
吹奏楽部のムスメが引退する3年生にプレゼントとしてキーホルダーを作りたいという。
夜な夜なレーザー加工機beamoを動かしていろいろ作っているのを見て、きっと簡単にできると思ったらしい。よし、やってみようか。
以前筒けんのキーホルダーを作ったことがあるので、木もパラメーターもわかっている。
デザインの作成
今回作ってほしいのは「クラリネット」のキーホルダーだという。ちょうどクラリネットのベクターデータがあったのでこちらを使わせてもらうことに。
まずはデータをカットする外周のデータと、彫刻をするデータに分けてみた。
一番左が元データ、真ん中二つはそれぞれにデータを分けたところ、そして右はそれぞれを合わせたところ。クラリネット的には黒ベタのほうがイメージが近いのだろうけど、細かいデザインがどこまで再現できるかもわからなかったので反転してみた。
そして彫刻部分はカットラインぎりぎりだとはみ出してしまう可能性があったので、外周を外側にオフセットしてカットラインを大きめにしてみた。
さて、それでは加工に入ります!使うのはこのアガチス工作材。
安定して切れるし、きれいに焼けるので気に入っています。
カット開始
アガチス工作材をbeamoにセットし、カットラインと彫刻のイラストの位置をあわせます。端材を使ったのですが、カメラで位置がバッチリ出せるので普通なら捨ててしまうようなものでも使えます。
パラメーターはいつもアガチス工作材を使用しているときのパラメーターを使用。
【パラメーター】
・カット 出力30% 速度5mm/s
・彫刻 出力20% 速度80mm/s
それでは加工開始!
うまくカットできたと思ったら、
し・・・仕方ねえ・・・
バスクラリネットは写真を見ながら見様見真似でデータを作ってみた。
意外といけそう!?
これで問題がないことがわかったので、まとめて製作を開始。面付けして加工すれば時間も短縮される。
いい感じでできたね。
金具をつけてみたらもうこれだけでちゃんとしたキーホルダーじゃないか!!
名入れ彫刻
今回は先輩の名前を入れてキーホルダーを作りたいとのことだったので、今度はカットしたものを裏返して文字を彫刻。彫刻のパラメーターは先のパラメーターと同じ出力20%、速度80mm/sにて。
めんどくさいのでまとめて加工を始めたらトラブル発生!
木が小さいので彫刻時に風?でカタカタと動いてしまい、彫刻がずれてしまう。
セロテープで仮止めして彫刻をしてみたところうまくいった。
その後、「カットした木のところ(いらない部分)にはめ込んで彫刻すれば固定されるんじゃね?」と気が付いて、やってみたところバッチリ。こんどからカットした残りの木も有効活用していこう。
仕上げ
カットと名入れが終わったら最後の仕上げ。ナスカンをとりつけてキーホルダーに。
ストラップと迷ったのだけど、ナスカンのほうがいろんなところにつけられるよね。(そもそもストラップだとクラリネットもバスクラリネットも長すぎて取付けのときにストラップ部分を通せず、難儀することが判明)
袋に入れて、台紙を入れて世界で一つだけのクラリネットストラップが完成!
データさえ作れればあとはどんなジャンルのキーホルダーも作れるので、これはシリーズ化して作ってみたいところです。
レーザー加工機があるとものづくりの幅が飛躍的に広がっていいですね。
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