上田市内某所にて
上田紬の織元でありながらキモノマルシェなど着物の普及のために精力的に活動されている伝統工芸士のR氏とサシ飲み。
実は近所で小さい頃から何かと知っているのですが、最近では関わることが少なかったというのが実際のところ。
ブログをお互い書いているという縁もあり、R氏との交流も兼ねて突如飲み会が決定しました(笑)
(※上記イベントは終了しています)
R氏・・・もうリョウマ氏でいいか(笑)はなんと毎日ブログを更新!
着物業界のあんなことやこんなことを堅苦しくなく紹介していて、しかも記事ごとに毎回違うマクラを用意しているのでそれが密かな楽しみでついつい覗いてしまいます。
「考えるの大変なんですよ~」とのお話でしたが、ユーモアをところどころに突っ込む彼のスタイルは・・・好きです♡
忙しい中毎日ブログを更新しているのもすごいなあと以前から思っていて、自分がブログを始めてから毎日書こうと思ったキッカケにもつながっています。
着物やブログの話をしていくうちにふと思ったのですが、自分は日本人なのに着物のこと知らなすぎることに気が付きました。
着物について調べ始めたら沼にハマった
「着物を着てみたい」と思うキッカケで何が思い浮かぶかと言うと
・七五三
・成人式
・結婚式
など「ハレの日」「特別な日」に着るというイメージが強いのではないかと思います。
でももともと着物は日常着ていたもの。
かしこまった場で着なくてはいけないということではないわけです。
では花火大会や祭りのときに着る浴衣は?
着物よりカジュアルに着られる気もしますが、何が違うのか。
そもそも多くの人は「着物」や「浴衣」の違いすらよくわかっていません。
(いざ説明してと言われるとうまく説明できませんでした)
着物と浴衣の違い
着物と浴衣の違いは何が決定的に違うのか。
それぞれの特徴は以下のとおり。
【着物】
・裏地のないものとあるものがある
・下着に長じゅばんを着てから上に着る
【浴衣】
・夏に着る薄手の木綿生地
・昔はパジャマの代わりに浴衣が着られたが、今では夏の遊び着としての色合いが強い
・下着の上に着る
【共通】
・形状は基本的に同じ
下着に長じゅばんを着るのか、着ないのか
が大きな特徴と言えるようです。
さらに
着物は通年着ることができるのに対し、浴衣は夏に着る
という特徴もあります。
素材の違い
よく「生糸(きいと)」という言い方を耳にしますが、糸のことは「生糸(なまいと)」と呼び、生糸(なまいと)にはカイコからとった正絹と化繊が含まれるようです。
・正絹
・化繊
・木綿
このほか麻や毛など
そしてさらに調べていくと生糸(きいと)と紬糸(つむぎいと)は生糸(きいと)をとるには不向きな繭から作られる真綿を原料にして紡がれる糸だとか・・・・。
もう・・・調べ始めたら完全に沼w
調べれば調べるほどどんどん細かいことがでてきて、もうまとまらないまとまらないw
ここまで来るともともと伝統的に着られていたものなんだから、もっと学校で違いを教えるべきですよね。
日本史か家庭科で教えても良さそうなくらいですが、一つの学問にしても十分なくらいのボリュームです。
着物や浴衣を着る機会を増やすには
とりあえず難しいことは置いておいて、着物や浴衣を着る機会を増やすにはどうすればいいのか。
・小さい頃から着る機会を増やす
・日常で着る機会を増やす
あたりが肝になってくるような気がします。
子供に関して言えばハレの日やお祭りだけではなくもっと着る機会を増やす。
夏は暑いので学校でも浴衣OKにしてはダメなんでしょうか?
大人もアロハシャツじゃなくてもっと浴衣を着たり、フォーマルな場にはスーツではなく着物でもっと行ってもいいですよね。
でも・・・やっぱりまわりが着ていないとなかなか勇気がでないというのもあるのかもしれません。
そして値段が手頃で着付けが簡単な浴衣ならある程度いろいろできそうなものの、着物となるとよほどの意識付けをしないと着る機会は増えそうにありません。
着物を着る上でのハードル
着物を着る上でまず思い浮かぶハードルは3つ。
・価格が高い
・着付けが難しい
・装備一式がいろいろと必要
価格については着物を着る人口が増えることである程度解決されると思いますが、まずは「着付けが難しい」「装備一式がいろいろと必要」がネックになりそうです。
着付けが難しいから「着付け教室」なるビジネスが成り立つのであって、このハードルゆえに余計に親しみにくいという印象があります。
伝統ももちろん良いですが、ここはやはり現代にあわせてもっと簡単に着られるような仕様に変えていくのが大事だと思います。
着こなし方ももっと柔軟に、伝統にとらわれないものが必要なんでしょうね。
そして着物について知識がなさすぎると・・・こういう帯の付け方になります(笑)
もっと帯を腰につけないといけないと知るのは後のことで・・・
※着ているのは上田紬です
まずは浴衣から
浴衣であれば最近は某アパレル会社などで安いものがでていますが、一式をレンタルしてくれるところもあります。
上田市であればゆたかやさんのようにレンタルしてくれるところもあり。
【セット内容】
- 浴衣
- 浴衣帯
- 巾着
- 下駄
- 着付け小物
- 浴衣用肌着(女性のみ)
セット料金(男性用/女性用)4,180円(税込)(※2019.10月~)
あとはお祭りや着物イベントなどに便乗してどんどん着ていく機会が増えるとその良さにハマる人が増えてくるのかもしれませんね。
実は一着上田紬の意匠を持っていますが、着心地がよくてとても気に入っています。
あとはもっと着る機会を増やさないとなあと思う今日このごろ。
日本の伝統衣装がピンチ
上田紬の織元がいまいくつあるのあとリョウマ氏に聞いたところ、現在3件しかないとのこと。
そのうち1件は高齢のためいつまで続けてくれるかもわからないとのこと。
これは日本全国同じような状況にあるらしく、一刻の猶予もない状況。
着物を着る人口が増えないことには根本的な解決にならないので、アイデアを出し合って何か解決策がだせるといいなと思います。
みんな、もっと着物を着よう!!
いま、作務衣・甚平がアツイ!
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