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プロに聞いた!IHクッキングヒーターを長く使うコツ ~IH調理器の不具合で学んだこと

数ヶ月前から自宅のIHクッキングヒーターの調子がよくない

いまの自宅は9年目なのですが、IHも同じく9年目。

このPanasonic IHクッキングヒーターも寿命が近いのか最近ダダをこねるようになってきまして・・・。

 

エラーコードはU16

左側のヒーターを使っているときに限るのですが、加熱していると突然U16のエラーコードとともに加熱が止まってしまうことが多発。

U16のエラーコードが示すものは何かと調べてみると

U16 天面タッチパネル極間ショート。天面操作部を拭く(良く乾かしてから使用)

問合せたところ、IHの中に三層で入っている一番上の基盤に不具合がある可能性が高いので交換しましょうとのこと。

・・・というわけで修理の方に来ていただきました。

こういう機器の分解ってワクワクしませんか?

作業する方にとってはたぶん相当迷惑なんでしょうけど、構造にすごく興味があったのでお断りしてから見学させていただくことにしました。

 

まずはブレーカーを切ります

まずは基本ですね。

IHクッキングヒーターのブレーカーを切ってから作業します。

 

天板を外します

正面に3ヶ所ネジ止めされている部分がありました。

天板の手前側に下にのびるステーのようなものがあり、固定されていたので正面からネジをはずします。

 

天板がはずれました

我が家のIHは3つともIHなんですが、奥の小さいものはラジエントヒーターの家が多く、珍しいですねと言われました。

そ、そうなんですね(汗)

 

天板を開けたらびっくり!!

天板を開けると、びっくりしたことが!

なんと

ホコリだらけ!!!

いろいろなところにホコリのカタマリがついています。

作業者の方も、「このホコリは良くないですね~」とのこと。

どうしてもショートする原因になってしまうようです。

 

IHは正面から空気を吸い込み、中の基盤を冷やして後ろから熱を逃がす構造らしい

IHは当然のことながら加熱調理器なので熱を持ちます。

基盤を冷却するために正面から空気を吸い込んで、後ろから逃がす構造になっているのだそうです。

 

この電源ボタンの左側に吸入口が見えますね。

ここにはフィルターがついてホコリが侵入しないようにしているのですが、そうはいっても完全除去はできないので中に入ってくる。

このフィルターはこまめにお掃除したほうが良いのだそうです。

 

ヒーターをはずし、さらに基盤へ

ヒーターをとりはずし、さらに下層の基盤へ向かいます。

構造を見て初めて知ったのですが、このヒーターってバネで支えているんですね。

IHクッキングヒーターを何の気なしに見ると固定されているようにしか見えませんが、重さを感知する必要もあるのでヒーターは天板と一緒にバネで支えているのだそうです。

 

ホコリがひどいので掃除機で吸入

不具合が頻発していた左側にホコリが多くたまっていました。

掃除機で吸い取ります。

 

そして驚愕の事実

基盤がでてくるとそこはホコリだらけ・・・。

これはひどい・・・。

 

ここまで開いてきて、さすがに作業者の方も

「この不具合、基盤というよりホコリの可能性が高いですね・・・」

 

いやー、これはまずいでしょ。

素人目にもよろしくないのがわかります。

見解は

あくまでも推測にはなるのですが今回の不具合は

・ホコリが基盤につき、そのホコリに通電して不具合が起きた

可能性が高いとのことです。

もっと寒い時期に不具合が多く、ここ数日はなぜか調子がよかったのですが、

・寒い時期は湿気がホコリにつき、通電しやすくなった

・暖かくなってきてホコリの湿気が乾き、通電しにくくなった

という原因が考えられるとのこと。

ホコリを取るだけで直る可能性もあるとは言われましたが、せっかく来ていただいていて万一のことがあってもいけないので基盤の交換はきちんとしていただきました。

 

元に戻す時には感熱シリコンを忘れずに

基盤の交換を終え、ヒーターも元に戻していざ天板をつけるときに白いものが塗ってあるので何なのか聞いてみました。

 

感熱シリコン(シリコンコンパウンド)というのだそうで、これがついていないと熱を感知できなくなり、エラーが起こってしまうのだそうです。

この名称で調べてみたけどそれらしいものが見当たらない・・・

天板とヒーターの熱をしっかり検知するためにこんなものが必要なんですね。

 

ちょっとでも塗ってあるときちんと検知するが、塗ってないとダメなんだそうです。

修理完了!直りました

元通りにして修理完了。

直ったかどうかの確認は3ヶ月以内に1時間から2時間、火力2か3の弱火で連続運転をし、問題がでなければOKと判断するそうです。

しかしホコリにはびっくりした・・・。

 

まとめ

今回特に感じたのは

ホコリをこまめに掃除する必要性

でしたが、それ以外にもIHクッキングヒータを長持ちさせる秘訣をプロの方に伺いました。

 

・IH調理器の寿命は

基本的には修理部品が10年でなくなるので、だいたい10年が1区切りと考えてもらっていいとのこと。

ただ、問題なく使えているようであればもちろん大丈夫。

我が家のIHもあと8年くらいは目標で!とのお話でした。

大事に使わなくては。

 

・鍋の底は平らなほうがいい

もともとIHを使っていなかったお宅で、ガスコンロ等で使っていた鍋を使っているケース。

鍋の底が平らでなく、ボコボコになっていると熱が伝わりにくかったり、エラーの原因になるので底がしっかり平らになっているものを使用したほうがいいそうです。

 

・ヒーターを長持ちさせるためには最強の1コ手前で

最強の火力でヒーターを連続運転させるとそれだけでヒーターにかなりの負担がかかるのだそうです。

1コ手前までの状態で使うのがベストだとか。

知らなかった・・・。

 

1時間半くらいの修理でしたが、学ぶことも多くとてもいい時間でしたよ。

作業員の方も普通なら鬱陶しいだろうにとても親切に解説してくれ、Panasonicファンになりました。

 

実はこんどIHが壊れたら自分でクッキングヒーターを取り替えてみようかと思っていて、その予習のつもりで見ていたのでホントによかった。

初めて分解するのと一度でも見ているのとでは全然違いますからね。

百分は一見にしかず

とても勉強になりました!


 

 

 

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