レーザー加工機でオリジナルのハンコを作りたい!
先日レーザー加工機でふとハンコができないかと思い、100円ショップで購入した消しゴムを加工して大失敗。
そもそもレーザー加工機で「塩ビ」を加工してはいけないのに、消しゴムが塩ビであるということを知らずに加工しようとしてしまったのですが、塩ビでない材質の(レーザー加工機向けの)ハンコの材料があると教えていただき、購入してみました。
その名も「TAIYOエコラバー」。
PE樹脂が主成分のため、塩ビのような有毒ガスを発生させないのが特徴です。
見た目はオレンジの何の変哲もないゴム風のシート。材質についてもっと詳しくならないといけないですね。
なんとこのエコラバー、天然ゴム系のラバーと比べてゴム不使用なので長期保存ができるそうな。これはいい。
まずは筒けんのロゴをハンコにしてみることにしました。
データの製作
Adobe illustratorを使い、まずはハンコのデータを作ります。彫刻と違い、残したいところは白にしないといけない上、鏡にしておかないと押したときに正像で見えないので、さらに反転させないといけません。(説明が難しいw)
【データ作成時のポイント】
・白黒反転させる
・鏡で反転させる
データができたらSVG形式で書き出してbeamoのソフトウェアに配置してみました。
パラメーターはデフォルトのパラメーターで「ゴム モノクロ彫刻」にしてみました。
ただ、エコラバーの説明書きには25W機で出力100、速度15でやってくださいと書いてある。
きっとこの彫刻のパラメーターはハンコを作るのではなくて、ただゴムの面に焼き付けるためのパラメーターだと思われます。そして23分24秒かかるって・・・。かかりすぎじゃ・・・。
出力のパラメーターを変更
出力設定が絶対に違う気がしたので、パラメーターを変更しました。
beamoは30W機だけど、100%出力はちょっと怖いので、50%出力にして、速度は8mm/sで設定してみました。
でもかかる時間は23分24秒・・・。たった20mm角くらいでこんなに時間かかるの??
データの書き出しを変えてみた
きっとSVG形式がいけないのかと根拠もなく考え、今度はデータをPNG形式で書き出し。
出力設定は先ほどと同じにしてみました。
【出力設定】
・出力50%
・速度8mm/S
しかし・・・かかる時間はやっぱり24分10秒。結構かかかるんですね・・・。
出力を上げることも考えましたが、まずは一回やってみようとこのまま加工をやってみることにしました。
加工開始、結果は?
非常にゆっくりとしたスピードで加工が始まりました。
臭いは思ったほどなく、比較的マシな感じがします。
じれったいほどのゆっくりなスピードで少しずつ焼けています。
これがまともに加工できていない気がして仕方がない。
24分が経過し、ようやくレーザー加工完了。もう失敗の香りしかしない・・・。
見れば見るほどできていない感が強く、心配ばかりが膨らみます。
あっ!ちょっと触ったら炭になっている部分がポロっととれましたw
炭になっている部分を取り除いてから中性洗剤で洗ってみました。
すると・・・なんということでしょう・・・
細かい文字まで残ってこれはひょっとしてひょっとするかも??
不要な部分をカットしてみました。
「TSUTSUKEN」の文字部分なんかは1文字2mmも無いサイズ。よくまあここまで出ましたね。
端切れを漁っていたら20mmの角棒がありました。棒が長いですがこれにつけて一度試してみます。
押してみたところ、文字はかろうじて判別できるレベル。あまり細かすぎるとやはり再現が難しいのかもしれませんね。
それでも、もう少し大きいものであれば十分実用に耐えるものができるのではないかと逆に自信がつきました。
もう少し細かくないデザインで、社名のハンコなども今後はいろいろ作ってみたいと思います。
レーザー加工機beamoの可能性はまだまだある!レーザー加工機一台でできることが飛躍的に広がっていくのを実感しています。
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