シールをたくさんカットしています
いままでカッターで直線でした切れなかったシールが、自由自在に切れる!!
レーザー加工機beamoがあれば円や角丸の四角、複雑なラインのカットも自由自在です。
カッティングステッカーなんてあっという間にできてしまうので楽しくて仕方がありません。
筒けんの玉に名前や印をつけるためのシールが欲しくて、丸いシールのカットも行いました。
パラメーターはすでに検証したものだからこれでいいよね?
手では絶対に切れない小さな丸をすごい速さでカットしていくのを見ているだけでわくわくします。
いい感じじゃないですか!レーザーカット最高!!
今回カットしたのはユポのタック紙。ユポは選挙の投票用紙にも使われる、マット調のしっとりした手触りのPPフィルムです。マジックやボールペンだけでなく、鉛筆でも字が書けるのが良いところ。
実は学校などの人数が大勢いるところだと「筒けんの玉が混ざってしまうと誰のものかわからない」という声をいただいていました。「玉に直接文字を書いてもすぐに消えてしまうので何か識別できるようにできないか」という声をいただき、早速作ってみた次第です。
※ちなみに「筒けん」というのはけん玉よりも簡単に技ができるという、オリジナル商品です。
玉のシールはちょうど蓋の部分にピッタリ。
これで玉の識別はバッチリですね!
続いて筒に貼るための名前シール。角丸にしておいたほうが剥がれにくいので、角丸長方形をたくさんつくります。レーザー加工機があるからこそ、ですね。
なぜかカットにムラが出る ~ そしてその原因とは?
「いい感じで作れた♪」と思ってウキウキしていたのですが、よく見るとカット不良部分が何箇所もあります。実際に剥がそうとすると、シール自体のカットができておらず、剥がせない状況。なんでこんなにムラがでるんだろう・・・。
紙が少し浮いて高さが違う部分があったので、そのせいかと思い、再びカットしてみたらやはりところどころでカットムラがでています。
しばらく考えていてふと思い付きました。
ひょっとして台紙の色が影響しているのでは??
そこで、同じユポでも白い台紙のものと、黄色い台紙のものを用意してカットしてみることにしました。
パラメーターはいままでのシールカットで出した自分なりの推奨パラメーターです。
【カットパラメーター】
・出力15%
・速度14mm/s
黄色い台紙のシールをカットしたところ、カット面からは下の黄色い台紙が見え、しっかり切れていることがわかります。
すべてカットしてから確認したところ、どこも問題なくカットされていることがわかりました。
つまり、
台紙の色によってカット結果が変わるので、出力等のパラメーターを調整する必要がある
ということがわかりました。
白い台紙での適正パラメーターを探る
原因がわかったので、まずは出力15%のまま、速度を14から6mm/sに落としてカットしてみることにしました。すると・・・
かかる時間が18分52秒!!
それまで10分弱でカットできていたのが、速度を落としたことで倍の時間かかるようになってしまいました。まあ速度が1/2だから当然ですね。
それでは作業性が悪すぎるので、こんどは出力を上げてカットしてみることにしました。
20%だと強すぎると思われるので、18%にて。速度は早めの16mm/sにしました。
前回カットしたときに比べて明らかにしっかりカットされているのがわかります。紙も台紙も白いので、茶色く見えるのはレーザーによる焦げですね。
こんどはバッチリかな??
うまく行ったと思っていたら、セパレーター(台紙)部分まで深めにカットしてしまっており、シールがうまく剥げません。これは失敗だ・・・。
それならと出力をもう1%落として、17%の16mm/sで再度挑戦してみました。
しかしこれも深すぎるカットが多く、やはり失敗。
パラメータを出力16%にし、速度16mm/sにして再、再挑戦。
こんどはカットが深すぎることもなく、適正な深さでカットすることができました。やったね!
・・・というわけでこちらで確定です。場合によるともう少し速度を上げても(18mm/sくらい)いいのかな、とも思いました。
【シール紙(台紙が白い場合)のカットパラメーター】
・出力16%
・速度16mm/s
色によってカット結果が変わるというのは予想外でした。
材料ごとに適正な数値を探っていくのは大変ですが、逆に言えば数値さえわかれば加工はすぐにできるということ。楽しみつついろいろチャレンジします。
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