人生初の野沢菜収穫&野沢菜漬けをやってみることにした
信州の食べ物といえば「野沢菜」。
小さい頃から当然のように食卓にあがり、お茶の時間や食事の時間にバリボリ食べてきました。
ドンブリの中にたくあんや野沢菜が山盛りに盛られ、爪楊枝で串刺しにして競うように食べたのはなつかしい記憶。
最近では実家に帰ったときに少し食べたり、外へ食べに行ったときに申し訳程度に添えられているものを食べる程度。
確実に野沢菜を食べる頻度は減ってきています。
野沢菜というと大学生になりたてのころ友達と会話したときのことをいまだに思い出すんですよね。
実はこの時僕は大きな間違いを冒していることに全く気がついていなかったのでした。
僕が小さい頃から食べていたのは「お菜」。
「野沢菜」なんて一度も言ったことがなかったので、「お菜」は食べているけど「野沢菜」は食べたことなんてなかったと思っていたのでした。
18歳になるまで「野沢菜=お菜」ということを知らなかったw
上の会話からしばらくしてこのことを知った時にはあまりに衝撃的すぎて思考がしばらく停止しましたね。
さて、そんな野沢菜もこの歳になって「やっぱり信州人たるもの、野沢菜くらい作れなくてどうする」という考えが頭に浮かんでくるようになりまして。
そうなるとやっぱり自分で野沢菜をつくるところから始めたいと思ってしまう。
畑に種を蒔いて野沢菜を実際に作って見るところからやってみました。
野沢菜を育てる際の注意事項
野沢菜を実際につくってみての感想は「カンタンだった!」というのが印象。
種を蒔いてからはほとんど手をかけることがなく、すくすく伸びてくれました。
ただ、虫がつくので
・消毒する
・防虫ネット等で虫を遮断する
などの対策が必要です。
カンタンに一度だけ消毒しただけですがもう少しちゃんと管理すれば葉っぱもキレイにできたかなあ。
近所の畑を観察していると、防虫ネットで窮屈そうに防虫しているところもちらほら見えました。
野沢菜収穫のタイミング
野沢菜の葉っぱが立派になったものの、なんとなく葉っぱが黄色くなったり紫色になってきている気がする。
もういい加減収穫しないとまずいなあと思ったのですが、周りの畑ではまったく野沢菜が収穫されない。
困った時はとなりの農業の達人のおじいちゃんに聞くしかあるまい。
「霜を当てないと固くて食べられない」というのはなんとも信州の野菜という気がしますね。
野沢菜は霜を2~3回当ててから収穫する
野沢菜の収穫の仕方
さて、野沢菜をいよいよ収穫する段になり、困ったのは収穫の仕方。
会社の人にちらっと聞いたときに「面倒くさいから株は土に残したまま上だけ切っちゃう」と言っていたのですが、なんとなく畑に株を残すのはしのびないのでとりあえず全部抜いていきました。
そんなに種を蒔いていないつもりだったのだけど、掘ってみたらすごい量。
これどうするんだ・・・。
そしてこの株、とても立派でなんだかもったいない。
会社の人に聞いたときに「株はうまくないから食べてもしょうがないぞ」と言われたんです。
切ったらなんだか十分食べられそうじゃないですか。
なんとなくすんき漬けっぽいような色。
あとで聞いたら食べられるらしいので一度料理してみようかと考えています。
さて、とりあえず株と葉を分けなくてはと包丁で株の上を切り始めたのですが・・・
・・・なんだか違う気がして仕方がない。
野沢温泉などで「お菜洗い」をしている風景をニュースなどで見たことがあるが、野沢菜の束をまとめて洗っていた気がするんですよね。
野沢菜漬けに初挑戦してるんだけど、収穫の段階でまったくわからなくて寒くて心折れそう(笑) pic.twitter.com/sBjxps5Uc6
— しかせんべい@けん玉/家庭菜園/DIY/仮想通貨 (@shikasembei) 2018年12月8日
自分の頭の中で「何かが違う」という声がこだましていて、途中までやったところで自分の母に電話して聞いてみました。
ちょうど時間があったらしくしばらくして母登場。
野沢菜のイロハを教えてもらうことにしました。
・野沢菜の葉はたくさんあっても仕方がない(=茎を主に食べる)ので、葉の部分は一部残しつつ包丁でバッサバッサと落としていく。
・株の上で葉を切ってしまうとあとで洗う時に大変なので、株を少し残した状態でカットする。
・洗う前に半日ほど干す
なるほど、こうして少しだけ残してカットすればいいんですね。
包丁で葉もバッサリと落としました。
なんだかもったいない気がするけど、たしかに野沢菜食べるときに葉っぱより茎食べますよね。
野沢菜をカットしたら屋外に干します。
こうすることでしんなりして洗う時にパキッと折れにくくなり、樽に入れるときも入れやすくなるのだとか。なるほど深い。
葉っぱを結構切り落とした気がしたのだけど、まだまだありますね。
いったい何kgあるんだろう・・・さっぱり予想もつかない。
株もちょっとあとで食べてみようかと思い、少し残しておきました。
こうして半日ほど外に干し、わずかにやわらかくなったところでいよいよ野沢菜を洗って漬ける作業に入ります。
いやー、これちゃんと予習するだけじゃなくて実際の経験者に聞かないとダメだわ(笑)
【つづく】
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