知り合いのりんご園へ
今年もそろそろ「ふじ」の季節だなーと思い、毎年りんごをお願いしている某りんご園の方に今年も連絡。
すると、りんご(シナノスイート)の収穫が追い付かず、ふじの葉摘みが間に合っていないとのこと。長い時間は難しいけど、数時間ならお手伝いしますよとのことで臨時に弟子入りすることに。(※平たく言うとただのお手伝いです)
りんご園に到着すると鈴なりのりんご。
それにしてもすごい量・・・。これを兼業で管理しているのはどう考えても時間が足りないように思う・・・。実際ご主人は3日だけ仕事を休んで収穫や葉摘みをやる予定がとても間に合わず、1週間仕事を休んだのだとか。
葉摘みスタート
葉が生い茂る「ふじ」。この状態だと日光が届かず、色付きが悪くなってしまいます。
そこで葉を摘み、りんごの実を露出してあげることで日の当たりを良くします。すでに時期が遅いとのことで、本当はもっと早くやらないといけなかったんだとか。
そして葉摘みをしたあとも、ちょっと気を使ってあげる必要があります。りんごの玉を持って軸を中心に少し回転してあげると・・・
枝の下になっていた部分が白くなっています。きれいに色づくりんごはこういうところにも気を使ってあげないといけないわけです。
数個分の葉摘みをしただけで結構な葉。木に鈴なりになっているものの葉摘みをしたらいったいどれだけの時間がかかるんだろう・・・。
そして軸のところには危険な枝もよく飛び出しています。風で木が揺れるとこの枝がプスッとりんごに刺さり、その部分が腐ります。収穫の際に実をもぎとるときにも闇雲に取ろうとするとこの飛び出した枝でプスッとやってしまい、商品価値がなくなってしまうことも。
気が付いた小枝もできるだけ処理していきます。
葉摘みの際には葉の根本を押し込むようにして葉をとります。
指の腹を使って奥に向かって押し込む。
すると葉がポロっととれます。
最初はこんな感じで何もないシートなのですが
葉摘みをしていくと足元が見えなくなるくらい葉で覆われるように。しかもこれ、手が届く範囲だけなので、はしごを使わないといけない部分もあわせると木1本やるだけでも途方もない時間がかかります。
「実をならせすぎているから余計に大変なんだよね・・・」と言われるものの、実を減らしてもこの労力は途方もないぞ・・・。
結局2時間半くらいしかお手伝いできなかったのですが、1本の木の下の部分だけがようやくできただけでした。はしごを使って上のほうもやるとこれは1本やるだけでも1日仕事ですね・・・。
普段何気なくパクパクと食べているりんご。葉摘みだけでもものすごく大変な作業でしたが、それだけ手間をかけて作っていることがとてもよくわかりました。
そして申し訳ないほどいただいてしまったシナノスイート。
シナノスイートはソフトな口当たりで、とても甘い品種。しばらくこの時期しか食べられないりんごを堪能したあと、間違いないシャキシャキとした甘さのふじに行きたいと思います。
長野県に生まれてよかった~。
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