こちらの記事から続く
布引いちご園をあとにして見つけた「風穴」の文字
小諸布引いちご園でいちご狩りを堪能し、さあ帰ろうと坂を下り始めたところ、ふと目にした「風穴」の文字。
(この写真↑には風穴らしいこと何も書いてないねw)
「100m先左折」と書いてあったので、さらにしばらく道沿いに下り、左折して細い道をしばらく行くとなんと「氷風穴駐車場」が現れました。
全く予備知識も無しで行ったのですが、どうやらこの地区は「氷集落」と呼ばれる地区で、風穴が点在しているそうなのです。なんと保存会まであるとのこと・・・。
駐車場の裏手にはまさに「雨後のたけのこ」を彷彿とさせるたけのこがニョキニョキと。・・・って多すぎるやろ!!(採りたい)
この日は25℃を超え、まだまだ気温が上がっているところだったのですが、山に入るととても清々しい空気が。マイナスイオンたっぷりです。
可憐な花も目を楽しませてくれました。
急斜面をしばらく登るといきなりあらわれる風穴。
入り口は約16℃くらい。すでに中から涼しい風がでてくるのがわかります。
この石垣の向こうは天井があるわけでもないのに、そんなに気温違うわけが・・・と思っても確かに全然違う。風がひんやりしていてとても気持ちがいいのです。
風穴の中へ
石垣を入った反対側にも温度計があったのですが、温度差は2℃くらい。体感ほど違いはありませんでした。
そしてこの下に屋根に覆われた場所。ここが風穴なのです。
すでに怪しい雰囲気を醸し出している風穴。この中に入ります。
屋根の下はさらに石垣で囲まれたスペース。そして・・・
超涼しい!!!
なんとこの場所、気温2℃でした。もう冷蔵庫ですね。自然って不思議・・・。
そして小屋(?)を出ると木からもやもやと霧のようなものがでていました。これ、「氷穴霧」といって珍しい現象らしく、条件が揃わないと見られないようです。ラッキー♪
「氷風穴群」の名の通り風穴が点在
この地域は「氷風穴群」といわれるらしく、もともと蚕の卵を保存し、誕生時期を調整するために用いられたようです。上田だけでなく小諸も養蚕が盛んだったんですね。さすが養蚕王国長野県。
ちなみにこちらの風穴は立ち入りができないようになっていました。壁にある温度計の温度見たい・・・。
ちなみに近くに池があり、そこで冬凍らせた氷を貯蔵するためにも使われていたようです。現在ではその池は濁っていて使えないらしいですが、さぞかし貴重なものだったんでしょうね。
冷風穴と温風穴
なんとこの地区には冷風穴だけでなく、温風穴もあるのだとか。ここは逆に冬でも温かい風邪がでてくる場所のようです。
(ここの看板↑、なぜかどれも読点「、」は使われているのに句点「。」がない。ちょっと読みにくいw)
それがこの温風穴。こんどは冬の時期に見てみたいですね。この周辺だけ雪が早く融けてしまうのだそうです。
風穴とハンドクラフトを楽しむ
下の駐車場から登ってきて、たどり着いたのはこの場所。ここに車を停めていくと風穴はすぐそこです。
風穴に通じる道の入口にはパンフレットも置かれています。
何回もいちご園に来ているのに風穴の存在は全く知らなかった。今回初めて歩いてみてとても良い場所でした。
これこれ。
「運が良いときには風穴霧(ふうけつきり)も見られます」
小諸周辺の遊び・体験スポットは軽井沢や佐久にも近いので、少し範囲を広げて楽しむと思いがけず良い場所が見つかるかもしれません。
今回はいい場所を見つけました。
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