上田市民にとって心の山「烏帽子(えぼし)岳」
「上田市民の山と言えば?」と市民に聞くと、まずでてくるのが「太郎山」だと思いますが、実は烏帽子岳(標高2,066m)も上田市民にとってはいつも見慣れている山。
かの大河ドラマ「真田丸」でも真田信繁が「あの烏帽子岳が3度白くなると里にも雪が降る」と言った、とてもなじみのある山です。
「信繁)あの烏帽子岳が3度白くなると里にも雪が降る」
堺雅人さんがブラタモリでアドリブで入れようかなって言ってたやつ、きたーっ!#真田丸 #ブラタモリ pic.twitter.com/mHGuhrCogy— シャブリ (@chablis777) 2016年9月18日
実は小学校の校歌にも「烏帽子岳」が歌われていたり、「太郎山」ばりに烏帽子岳は上田市民にとって心の山なのです。
そんな烏帽子岳。
僕は生まれてこのかた登ったことがない!(となりの湯の丸山はある!)
そして小学校の登山では烏帽子岳登山があるのですが、なんと息子2人とも雨で山に登れないという不運に見舞われ、登ったことがあるのはいまでは中学生の長女のみ。
さすがに一度くらいは登りたいよね、ということで登ってみることにしました。
湯の丸高原駐車場へ
烏帽子岳へ登るルートとしてメジャーなルートは湯の丸高原から登るルート。
冬は湯の丸スキー場として活気づいている場所です。
湯の丸高原の駐車場は広いので「車が駐められない!」という心配もなし。
6月頃にはツツジもキレイな時期です。
駐車場の端には公衆トイレ(赤枠部分)もあって安心!
烏帽子岳へはロッジ花紋さんの横から登ります。
となりの湯ノ丸山(2,101m)もこちらから登ることはできますが、リフトのあるところから行ったほうがより近い!
湯の丸山って烏帽子(2,066m)よりも高かったのか・・・。
出発~鞍部
まずはロッジ花紋の横の舗装された道を上っていきます。
貴重なチョウがいろいろ見られるんですね!
(きっと見てもどれがミヤマシロチョウかわからないw)
しばらく歩くと、キャンプ場が出現!
小学校の登山のときもこの場所で飯盒炊さんをやったそうで、広々とした施設がありました。
キャンプ場はなんだかとてもフリーダムな雰囲気。
正面に見える湯ノ丸山が雄大。
キャンプ場をあとにしてあるくと幻想的なカラマツ林の中に入ります。
朝早めに出発したのですが、すでに日差しはきつく、木立の中は気持ちがいい。
しばらく歩くと分岐点。
烏帽子と湯ノ丸山、白窪湿原へと道があります。
分岐が多いので帰り道で「?どっち??」となる可能性があるのでどっちから来てどっちに向かうかよく確認しておきましょうね。
もちろん今回は烏帽子岳へ向かいます。
道は基本的に平坦。
上ったかと思えばだらだらと下り坂が続いたり、「ホントにこれ登ってるのかなあ??」とちょっと不思議に思えるほど。
1時間ほど歩いて鞍部へ。
それにしても暑い。
標高2,000m近くでこんなにも蒸し暑いの??というレベル。
塩タブレットと水分の補給をします。
ここからいよいよ本格的(?)に登りになります。
帰りに余力があれば湯ノ丸山も行こうかと話していたのですが、ここから湯ノ丸山へは結構な上りの急傾斜で、湯の丸から下った方がずっとラクですね。
一体は笹に覆われた開けた場所。
途中トレッキングポールを持った山登りなれてる風の方とよくすれ違いましたが、ポールあるとだいぶ足の負担も違うようですね。
鞍部~小烏帽子
鞍部を出発すると背の高い笹の中を歩いていきます。
息子、娘たちに聞いたら、こういった笹の場所は通称「笹ダニ」と呼ばれるマダニがいるので注意したほうがいいとのこと。
小学校でも靴下を白いものにすることを推奨していて、黒いマダニが着いたらすぐに払えるからだとのことです。
オレ・・・黒い靴下しか持ってない(笑)
ちなみに仮にダニに喰いつかれたら、そのまま引っ張ると口が皮膚に残るので、医者に診てもらうほうが良いようです。こわい。
この笹は小学2年生の下の娘には歩きにくかったようでかなり疲労した模様。
傾斜はそれほどなかったのですが、背が高い笹の中は想像以上に疲れるみたいですね。
鞍部からはだいぶ坂道もそれらしくなり、標高が一気に稼げます。
急坂を登って、開けた場所に来たら「烏帽子岳0.7km」の表示が!
もう少しだ!
ふむふむ、あの先が頂上か!!
がんばるぞ!!
そこかしこで高山植物が目を楽しませてくれます。
(なお、名前は不明w)
こんな岩ゴツゴツのところも登ります。
上のほう、結構ハードだぞ・・・。
岩山を登って下を見ると結構急だね・・・。
おっ!!何か見えてきた!!
さては山頂か!!
小烏帽子岳でしたw
小烏帽子岳~烏帽子岳
登るまでまったく知らなかったのですが、小烏帽子と烏帽子と2つあるんですね。
その先にまだまだ道は続いていました。
岩山になるとサルのように嬉々と登る下の2人。
チビッコたちは笹が生い茂っているところではいまにも無理そうでしたが、岩山になると元気百倍。
なんなんだ?この差は??
そしてようやく到着!!
烏帽子岳2,066m
上田市を見下ろして、あわよくば外界の両親と鏡交信を目論んでいたのですが、しっかりガスがかかっていました(笑)
少し待ては晴れるかも!と淡い期待を持ちつつお菓子タイム。
高山ではチョコチップクッキーを逆さにしても落ちないというライフハックを得ました。
晴れそうなのに晴れない・・・。
1時間ほど粘りましたが雲が厚く、外界を見下ろすのは断念。
上田市の街を眺めたかったなあ。
下る途中で東御市の街がわずかに見えました。
時間的にも体力的にも初心者が登る山としては最適な感じ。
また登ってこんどは上田市を見下ろそう!!
花と虫たち
高山というだけあってちょっと歩いただけでもたくさんの花や虫と出会うことができました。
フジバカマの蜜を吸うアサギマダラもたくさん!
自宅の近所にアサギマダラがたくさん来る場所があるのですが、ここ烏帽子へのルートでもかなりたくさんいる印象でした。
あちこちで飛んでる。
フジバカマってこんなにそこかしこに育っているのを知らなかった・・・。
アザミもあちこちで咲いていて、蜜を吸う虫がたくさん。
ハチも多く見ましたが、みんなどこに巣を作っているんでしょうね?
ホタルブクロも。
昔の人はどうやってこんなところにホタル入れたんだろ?
花、いいですね。
心が洗われるようです。
オニユリ。
キダチマツヨイグサ。
マツムシソウ。
ナデシコ。
この花、調べたけどよくわからず。誰か教えて。
こういうときに図鑑を持っていけばよかったとちょっと後悔しました。
スマホで調べる方法もあるけど、こういうのは知っておきたいよね。
それでも楽しい体験ができました。
また行こう。
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