信州りんごの聖地 高山村
高山村のTさんから「シナノスイートがたくさんあるんだけどいらない?」 との電話。
今年も11月にまたりんご狩りさせてもらいたいね・・・なんて話をしていた翌日の電話だったのでなんというタイミング!!
りんご大好きなのでモチのロンで伺います!!!!とのことで高山村へ。
なだらかな傾斜に広がるりんご畑
高山村に入ると一面ひろがるりんご畑。
最近ではワイン用、生食用のぶどう畑もだいぶ増えてきている印象。
先日の台風でもう少し下の須坂や小布施では風による倒木被害があったそうだけど、ここはそれほどたいしたことはなかったらしい。
お邪魔した畑にはシナノスイートが鈴なり!!!
りんごのプロに言わせると「成らせすぎ」でもう少し摘果しないといけないらしいのだけど、兼業でここまでの畑を維持しているだけでもすごい・・・。
あまり成らせすぎて枝が折れたりすることもあるので、本当はもっと実を少なくしないといけないのだそうです。
サクッとお仕事の話を終わらせると「ここに用意しといたから!!」
え??すごい量なんだけど・・・。
しかも売り物だよね??コレ。
間違いさがしレベルの傷で出荷できない絶品りんご
話を聞くと、傷がついてもうジュース用にしか出荷できないりんごなのだとか。
ジュース用になると1コンテナで500円とかものすごい金額になってしまうらしい。
そしてその傷とは・・・
驚愕の事実が明らかに!!
これわかりますか?中央部にちょこっと枝が刺さった穴があるんですが、これがNG。
りんごの実を取るときにヘタの近くに小さな枝がでているんですが、気をつけてとらないと刺さる
この傷レベルでNG・・・。
いや、皮むくときに普通にとれるような気がするけど・・・。
売り物になっているりんごってホント厳しいんですね。
自然の中で雨風にさらされて傷がつかないというほうがすごい気がする・・・。
そしてそんなりんごをなんとコンテナ2つ分もいただいてしまった。
ありがたや~。
おまけにクルミまで!!
信州りんご三兄弟のひとつ、シナノスイート
「信州りんご三兄弟」というのがあるのはご存知でしょうか?
秋映(あきばえ)、シナノスイート、シナノゴールドの3つです。
秋映は濃い赤色でほのかな酸味が特徴。3兄弟の中では一番旬が早いです。いま(10月下旬)ではすでに遅いですね。
シナノゴールドは果汁が多く、糖度と酸味のバランスが良いです。
シナノスイートはソフトな食感が特徴で酸味が穏やかです。
収穫して日が経ってしまい、やわらかくパサパサになったりんごを長野県人は「ボケたりんご」と表現しますが、シナノスイートは柔らかめの食感ながら「ボケたりんご」とは全く違っておいしいです。
「きき酒」ならぬ「ききりんご」するとそれぞれの特徴が明確に感じられてなかなか楽しいですよ。りんごって奥が深い。
それにしてもこれだけおいしいりんごが多少傷ついているだけで加工用にしかならないという現実にちょっとびっくりですね。
家庭菜園で野菜をつくっていて感じることですが、スーパーに並んでいるような美しい野菜ってホント難しい。
農薬を使わないのであればなおさらです。
傷のついたりんご、ジュースだけでなくて何か有効活用できないかなあ・・・。
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