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台風19号による爪痕 ~ 千曲川氾濫
台風19号による大雨で千曲川のあちこちで氾濫や堤防の決壊。
あまりにも被害が大きすぎて、状況を理解するのに時間がかかっています。
このほかにも橋が落ちたり、報道で見る以上に被害が大きいと感じました。
上田市内
上田市内では菅平ダムから流れる神川(かんがわ)と千曲川の合流点で越水が発生。
この他にもあと20cmで氾濫するところだったとか、間一髪越水を免れた場所も多数あったようです。
そして上田市諏訪形地区の堤防が欠損した場所。
上田電鉄別所線の赤い橋が崩落しています。
上田電鉄別所線のこの赤い橋は上田市民にとって上田の原風景のひとつで、象徴的な橋です。
この橋の崩落にショックを受けている人は少なくありません。
そしてその下流は大きく欠損した堤防。
真横から見ると高さがかなり低くなっているので、こちらもあと30分雨が長く降っていたらどうなっていたかわかりません。
まさにこちらも間一髪助かったという印象です。
また、台風で風がいままで強いと感じたことが少ないこの地も、台風の暴風がひどかったようです。
特に坂城町との境の下塩尻付近は暴風で看板がいくつも倒れたり、瓦が飛んだりという被害が大きかった模様。
そして上田市と坂城町の境の堤防も崩れ始めていて、大急ぎで修復作業を進めていました。
こちらもいつ堤防が切れてもおかしくなかったというのが実感です。
長野市内
長野市内は千曲川の河川敷にたくさんのりんご園や畑があるのですが、見るに堪えない状況でした。
りんごの木にゴミが引っかかり、野菜は水の流れで倒され、泥に埋まる。
堤防から越水して堤防の外の畑や住宅が浸水している箇所も数多く見えました。
そして時折すれ違う泥だらけの車。
泥で塗装しているのかと思うくらいのすごい状況で、その過酷さが伺えます。
国道を北へ進むと堤防の切れた長野市穂保(ほやす)地区への道は通行止め。
いつもならこの時期国道(通称:アップルライン)の両側に並ぶりんご販売所がにぎやかなのですが、すべて浸水してしまったようです。
水が引くにはまだかなりの日数がかかるようで、堤防から入った水の量がとんでもない量だったことが話からでもわかります。
被災した知人
何件かお客さんのところをまわったのですが、結構な人数が被災していて心が痛むばかり。
本人たちは当然出社はしていませんでしたが、こんど会ったらなんて言葉をかけていいか・・・。
新築の家が浸水してしまったとか、持っている車が2台とも水に使って使い物にならなくなったとか、聞いているだけで暗い気持ちになりました。
自分がもしその場に置かれたら絶望感でいっぱいで無力感にさいなまれる・・・。
ただあちこち訪問しただけで何もしていないのに精神的に疲れてしまいました。
もちろん被災した方はこちらが推し量ることの出来ないほど過酷な状況におかれているというのに。
自然の猛威にはなすすべもないことがよくわかりましたが、それにしてもひどい。
とにかく気持ちの整理がつきません。
自分で何ができるのか、考えたいと思います。
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