いま、信州ではニセアカシアの花が満開
GWをすぎると、木々が一斉に白くなる。
そう、それはニセアカシアの花があちこちで咲くから。
ここは上田市の千曲川沿いですが、川沿いが多いものの、「石を投げればアカシアの木に当たる」というくらいあちこちにこの木はあります。
一斉に花が咲き始めるので付近は甘い香りがたちこめる。
そう、知る人ぞ知るハチミツの王様「アカシア蜂蜜」はこのニセアカシアの木に咲く花からせっせとハチが集めた蜂蜜です。
蜂蜜の種類は「アカシア」「レンゲ」「菜の花」「そば」「百花」・・・などいろいろとありますが、アカシアはクセもないので不動の1位。
まさに蜂蜜と言えば「アカシア」を指すことが多いのです。
実際に花に近寄ってみると・・・いるいる。ハチが蜜を集めています。(写真下参照:花の右下のあたり)
実はこれ、食べられるって知ってました?
この花を天ぷらにして食べることができます。
僕も初めて食べさせてもらったとき、まわりにこんなにたくさん咲いているのを知らなかったし、ましてやこんなに甘い香りがするものなのかと衝撃だった思い出があります。
せっかくなので少しまとめて収穫してみました。
もうこれだけで周囲にたちこめる甘い香り。
これ、花の旬が短いので本当に今だけ!!
こちらに小麦粉を水で溶いて衣を絡ませ、油で揚げます。
プロセスは普通の天ぷらと全く同じ。
そして・・・
痛恨の写真撮り忘れ(笑)
仕方がないのでコゴミを揚げている様子をお楽しみください・・・。
揚げたての「ニセアカシアの花の天ぷら」を口に入れると、口の中いっぱいに広がる甘い香り。
そう、それは頭の中がお花畑になるような・・・。(※言葉の使い方がおかしい)
たくさん食べて「美味しい!!」というものではありませんが、季節を強烈に感じるニセアカシアの天ぷら、材料費はそこらへんの木に咲いてる花を採ればタダですから是非試してみてください。
旬が短いので本当に今だけの珍しい食材。
なお、花の部分は食べられますが、軸の部分は食べられないのでそのまま糸を引くように口から出してください。
国産アカシアはちみつがどんどん希少に
これだけ花が咲いているにもかかわらず、現在日本国内の国産アカシアはちみつは減少傾向。
ネオニコチノイド系の農薬の影響でミツバチが大量死してしまうなどいろいろな説が言われていますが、本当のところはまだよくわかっていないようです。
それでも実際にはちみつの値段はどんどん高騰しています。
僕の知っている蜂蜜屋さんなんかは国産アカシア蜂蜜が高くなりすぎて売れないので、最近では中国産と混ぜたり、ハンガリー産の蜂蜜を使ったりと、海外の蜂蜜を仕入れてなにかと苦労されています。
たまたま幸運なことに今回長野県産の純粋なはちみつが手に入るので、少しでもいいものが伝えられたらと思い、直売所への出品を現在計画中です。
プチてんとう虫農園サイト内のオンラインショッピング「BASE」でも発売中です。
はちみつの季節がやってきましたね。
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