年賀状仕舞いへの道
以前は年賀状というと彫刻刀で木版画をつくり、1枚1枚インキを塗ってバレンでこすり、それこそ心をこめて作っていたものですが、最近では完全に儀礼的な内容になってきてしまいました。家族の写真をレイアウトして送ってはいるものの、仲の良い人はすでにSNSでつながっているし、どちらかというともう何年も会っていない人に近況を連絡する要素が強いのが事実。疎遠になるにつれて書くネタもなくなり、ここ数年は年賀状に対するモチベーションが著しく低下していたといのが実際のところです。
そんな中、「年賀状スルー」なる言葉もでてきて、最近では年賀状を出さなくなる人が急激に減ってきているのが現実のようです。
モチベーションがあがらないのに、ただでさえ時間がないところへ年賀状製作の時間を割くのはちょっとどうなのかなあという思いもあり、この際「年賀状仕舞い」をすることにしました。
年賀状仕舞いをするにあたって問題が
同世代の人であれば、「年賀状仕舞い」についてはほぼ受け入れてもらえるのではないかと思っているのですが、年上の方、特に頻繁に会うわけではない親族への対応に悩みました。
義理の兄弟の両親などは特に結婚式以来会っていない人がほとんどなのですが、ここで年賀状仕舞いをすることによって連絡手段が切れてしまいます。(もちろんSNSでもつながっていない)。
ほとんど会っていない親戚から「年賀状仕舞い」の連絡が来たら、人によっては「もう金輪際付き合いは辞めるということか!」と悪いようにとられる可能性もゼロではありません。もちろんこちらはそんな意図はまったくないのですが、万一そうとられてしまったら弁解できる機会があるわけでもないし、なによりきょうだいにも迷惑をかけてしまいます。
そこで今回は「段階的年賀状仕舞い」をすることにしました。
段階的年賀状仕舞いとは
本来の年賀状仕舞いは「全員」を対象に年賀状をやめることです。ただ、ここは諸事情を汲んで2段階に年賀状仕舞いをすることにしました。(「段階的年賀状仕舞い」は僕の造語です)
【段階的年賀状仕舞い】
・基本的に同世代の人については年賀状仕舞いの連絡をする
・遠い親族関係にはとりあえず年賀状を送り、段階的に縮小を考える
同世代の人へは
年賀状を作るに当たり、「今後もお付き合いは継続したい」旨を書きました。自分のSNSのQRコードを入れ、まだつながっていない人にはつながってもらうようにします。(もう繋がりをやめたいけど年賀状をやむを得ず辞められなかった人に対してはQRコード無くしておけば良いですよねw)
年賀状を辞めることによって、大学や高校時代の人で、SNSですらつながっていない人とは完全に切れてしまうのはやっぱりちょっと淋しいですもんね。相手がもし自分の事を嫌いでなければこれを機会にSNSでつながってくれるという気がしています。(嫌われていませんようにw)
遠い親戚関係
正直な話し、遠い親戚関係の方には書くことも思いつかないので印刷したままコメントも書かずに送っていた人がほとんどです。送る人を吟味することで、いままで80枚くらい出していた年賀状を1桁にまで減らすことができました。MAXで200枚近く出していたことを考えると、時代の移り変わりを感じずにはいられません。
段階的年賀状仕舞いで気が楽になった
本当は全廃したかったのですが、段階的にでも大幅に年賀状を減らすことでかなり気持ちが楽になりました。80枚つくるのも数枚つくるのも手間はそれほど変わりませんが、それでも気持ち的にはとても楽です。書くコメントだって悩まなくていいし・・・。
来年からは必要であればSNS上で年賀状的な挨拶メッセージを流すようにしたいと思います。
年賀状仕舞いをしたいけど、なかなかやめられないという方は「段階的」な形をとって、「柔軟」に対応されてはいかがでしょうか?
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