ずっと気になっていた黒耀石体験ミュージアムへ
長和町から下諏訪町にかけての一帯は石器時代の頃から黒曜石の産地として有名で、さまざまな石器がでていることで知られています。そんな黒曜石のことを詳しく知ることができるミュージアムがあることを以前から知っていたものの、なかなか行く機会がなかったので行ってみることにしました。
ここ数日、里では連日のように霜注意報が出ているなあと思ったら、すでに蓼科山は冠雪。その奥に見える八ヶ岳も真っ白になっていました。冬はぐんぐん近づいてきていますね。
ブランシュたかやまスキー場にほど近い場所にそのミュージアムはひっそりとありました。きっと空いているだろうなと思いましたが、その思いに反してぽつぽつとお客さんは来ている状況。
星くずの里たかやま「黒耀石体験ミュージアム」。正しくは「黒曜石」なのですが、この地域ではこのキラキラと黒く光る石を「黒耀石」と好んで呼んでいるようです。
看板の上にたたずむ石器時代の人。その手のひらには・・・
どでかい黒耀石が乗せられています。石器時代の人は黒耀石を手に何を思う。
内部はシンプル
大人300円、子供100円という料金に「安!」と思いましたが、管内は体験スペースが多くを占め、そのほかミュージアムスペースや売店などがあります。木をふんだんに使った建物はとても温かみのある気持ちの良い空間です。
「obsidian=黒曜石」ひとつ勉強になりました。
このミュージアムの裏手の山には「星糞峠」があるのですが、英語で言う「スターダスト」的な意味合いなのでしょうね。星糞ってもう少し洒落た言い方なかったんか・・・。あ、星屑か。
「星糞」に赤い丸をつけてやたらと強調する説明文。
パソコンなどで文字変換すると「黒曜石」しか出てこないので、このあたりで当たり前のように使われている「黒耀石」は通称というか当て字なんですね。
そして管内には謎の人形が椅子を占拠。足の異常な長さが気になります。
あちこちに不思議な人形が鎮座しています。
トイレにはナウでヤングな現代人風縄文人。
ハテナマークのような、ゼンマイのようなあのマークは何を意味しているのでしょうね。
売店の「ペンシル」は銅線っぽいものが木に埋め込まれているだけで、とても謎でした。
謎に満ちた管内はなかなか楽しかったですよ♪
体験が充実
このミュージアムは体験スペースがとても多く、それに伴い体験メニューが充実。実際にはかなりのメニューがあるようですが、コロナの影響で点数を絞っているとのこと。
いずれも1時間を所要時間とするなかなか本格的な体験のようです。
ミュージアムの裏手には弓矢を体験できるスペース。柵やネットで囲ってあるわりに星糞ならぬ「鹿の糞」があちこちに落ちていて、鹿もよく体験に来ているようです。討たれに来ているんだろうか・・・。
鹿やイノシシの絵に加えてウサギ。右は急にかわいらしいじゃないか。
川で黒曜石は採れるのか?
黒曜石の産地ということで、ひょっとして石が採れるのかも!と思い、近くの川に行ってみました。夏なら気持ちよかったと思いますが、さすがにちょっと寒い(笑)
しばらく周辺を探していたら、こんな石を発見!これは黒曜石??透明感があってなんだか他の石と違うのがわかります。
ミュージアムでもっとしっかり見てくればよかったと思いつつ、黒曜石である確信は残念ながら持てませんでした。ミュージアムに持っていったら鑑定してくれたんだろうか?
以前富山のヒスイ海岸でヒスイを探したときにはさっぱり見つからなかったので、黒曜石だってそんな簡単に見つかるわけないですよね(笑)
実は肩透かしなんじゃないかと思いつつ行った黒耀石ミュージアムでしたが、思いがけず楽しむことができました。
今度は知っている人に黒曜石の採り方を教えてほしいなあ・・・。
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