ずくトラ。ずくを出してトライする。
思うこと

空き缶回収時給100円以下!?中学生のブラック労働を考える。

夏といえば空き缶回収!?

中学生の息子、今年は環境委員とかでいつも以上に空き缶を熱心に回収している。

中学校の学祭でクラス毎いろいろなジャンルでポイントを競い、優勝を決めるのだけど、空き缶回収も大きなポイントになっていてこの時期になると学校のゲタ箱付近には山のようになっている空き缶を見ることができる。

空き缶回収はその回収量によってお金を得ることができ、福祉活動向けの資金になるらしいのだけど、クラス毎の競争のポイントにも大きく影響するため、生徒たちは連日必死になって空き缶を集めている。

特に3年生ともなると下位に甘んじては恥ずかしいとのことでより厳しい目標が課せられ、夏ともなると秋の学祭に向けて空き缶回収はスパートをかける。

我が家の息子も環境委員ということもありより回収目標が厳しいようで近所にチラシを配っては空き缶を回収してまわっている。

空き缶の回収は1kg=80円

聞けば空き缶は各クラス300kg以上も毎年集めているのだとか。

実際はこれ以上集めているので、全校(9クラス)で3トン近い量を集めていることになる。

3トンといえば、3000kg。

1kg=80円の買い取りなので、単純計算で24万円

空き缶だけで24万円ももらえるってすごいんじゃない!?と錯覚するが、1クラス30人で300kg。

ということは1人で10kgも集めていることに!

つまり1人あたり800円ずつ集めている計算になる。

当然頑張って集める人とそうでない人がいるのでその差はまた大きくなるというわけで・・・。

 

空き缶回収にかけるコスト

空き缶回収にかけるコストを考えてみると、チラシをつくって近所に配り、リヤカーを引っ張って回収にまわり、それを学校へ運ぶ。そしてそれを分別(スチールやビンが混入していることもあるため)して所定の袋にいれ、重さを量る。

時間を考えると到底2~3時間では済まされない。

少なく見積もっても8時間以上、おそらくこの倍近い時間は費やしているのでは?

1人800円を稼ぐために8時間かけたとしても時給100円

実質時給100円以下でしょ。

空き缶回収、ブラックすぎる!!!

「みんなで強力して目標を達成することが大事」らしいのだけど、これってどうなのかなと正直思う。

3年生なので受験勉強もしなくてはいけないし(まあそんなにガツガツ勉強しているわけではないけどw)、熱中症の危険性から極力屋内にいましょうとさかんにメディアでアナウンスされている中で空き缶回収にまわり、その処理をする。

空き缶回収は専門業者にまかせておけばいいわけで、もっと他にやり方があるんじゃないかなあ。

クラスごとに商品を考えて各生徒の得意分野を生かして商品開発し、売ってみるとか、そっちのほうがずっと建設的だし、いろいろな発想が生かされて楽しいと思うのだけど。

販売になるとまた金額達成のために生徒(の親)が自腹合戦になりそうな気もするけど・・・(汗)

集めた量や金額はわかりやすい指標ではあるけど、やっぱりもっと中学生らしさを引き出して評価する方法ができないもんですかね。

はっきりいって空き缶回収、楽しくないでしょ。

たくさん回収しても得点だけで何も残らないし。

1人800円稼ぐために膨大な時間と労力を費やすのは正直馬鹿げているなあと思うわけです。

 

聞けば先生の中でも回収に熱心な先生と、「なんでこんなことやるんだ」という先生に分かれているのだそう。

きっと一先生が声をあげてもダメで、校長先生が「やめる!」と言わない限り延々と続くんでしょうね。

でもこれ、考えれば考えるほど矛盾に満ちていて馬鹿らしいのでホント早く気づいて欲しいなと思います。

子供の頃からブラック労働環境にしないでくれ・・・。

 

 

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